介護士の仕事で求められる知識

介護士の仕事は、常時介護サービスが必要な利用者の対応をする場面が多くなるため、就職時に食事や排せつ、ベッド移乗などの身体介護に関する専門知識が要求されることがあります。例えば、自力で歩行をするのが難しい人や体位変換ができない利用者に対しては、介護士がマンツーマンで対応をするケースもあり、身体介護の基本知識の他に人並み以上の体力も必要とされます。
また介護士が気にすべきことは高齢者の身体だけではありません。心にも注意する必要があります。メンタルケアに関する知識も必要となるでしょう。
ただし介護の仕事上で求められる知識は、勤め先の事業方針や事業内容、高齢者本人の希望などによって大きく異なります。そうした中、就職後に介護現場で活躍するには、早いうちから一通りの介護技術を習得したり、対人コミュニケーションについて学んだりすることが大事です。

多くの介護士が働いている現場の中には、自信を持って利用者のケアができるよう、定期的に集合研修を実施したり、外部講師を招いて特別なセミナーを開いたりしているところも珍しくありません。そのため、介護士として仕事をしたことが無い人や、自分の介護の知識に不安がある人は、求職中に各地の介護事業所における教育制度について調べておくことが肝心です。
なお、特別養護老人ホームや有料老人ホーム、老人デイサービスなどの事業所では週に数回のレクリエーション活動が行われることがあり、企画運営の知識がある介護士が重宝される傾向が見られます。
その他、メンタルケアに力を入れている現場では、アニマルセラピーやメイクセラピーなどを積極的に行っている場合があります。セラピーに関する知識も身につけておくと、スムーズに働き始めることができるでしょう。